沖縄に行きたくなる1980年代映画17選!

沖縄エンタメ情報

こんにちは、マイマイです。

「沖縄文化を感じられる映画観たいけど、何を観ていいかわからない・・・」と悩んでいませんか?

そんな人に向けて、沖縄に関する映画を年代別に分けて、紹介していきます!

今回は、1980年代の沖縄映画です。

印象的なのが、戦時下の沖縄を描いたアニメ映画と、米軍統治下の沖縄を描いた作品です。

やはり戦争と米軍統治時代は、沖縄と切ってもきれない関係ですね。

◆この記事は以下のような人にオススメ

  • 沖縄映画を単純に観たい人
  • 自分が生まれる前の沖縄映画を知りたい人
  • 1980年代の沖縄が知りたい人
  • 戦時中の、または米軍統治下の沖縄が知りたい人

この記事は「沖縄映画情報を知りたい人」に向け、1930年~2020年代の沖縄映画を年代別に数回に分けて紹介します。

皆さんの心にヒットするような映画が見つかりますように。

それではどうぞ!

◆1970年代の沖縄映画はこちら
沖縄に行きたくなる1970年代映画9選!

◆1960年代の沖縄映画はこちら
沖縄に行きたくなる1960年代映画8選!

◆1930〜50年代の沖縄映画はこちら
沖縄に行きたくなる映画14選!【1930年〜1950年代】

1980年「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」

あらすじ

例によって、かって気ままな旅を続ける寅次郎、ある夜、不吉な夢を見て、故郷の柴又に帰った。そこにあのキャバレー回りの歌手、リリーからの手紙があった。彼女は沖縄の基地のクラブで唄っていたが、急病で倒れ、入院中だという。そして、手紙には「死ぬ前にひと目寅さんに逢いたい」と書いてあった。とらやの一同は、飛行機嫌いの寅次郎を説得して沖縄へ送り出した。

五年振りの再会に、リリーの大きな瞳は涙でいっぱい、そして彼女の病状も寅次郎の献身的な看護で快方に向かい、病院を出られるようになると、二人は療養のために漁師町に部屋を借りた。寅次郎はその家の息子、高志の部屋で寝起きするようになった。リリーの病気が治るにしたがって、心配のなくなった寅次郎は退屈になってきた。そんなある日、寅次郎は海洋博記念公園でイルカの調教師をしている娘、かおりと知り合った。

一方、リリーはキャバレーを回って仕事をさがしはじめた。体を気づかう寅次郎に、リリーは夫婦の感情に似たものを感じる。たが、寅次郎は自分がかおりと遊び歩いているのをタナに上げ、リリーと高志の関係を疑いだした。好意を誤解されて怒った高志は寅次郎ととっくみ合いの大喧嘩。翌日、リリーは手紙を残して姿を消した。リリーがいなくなると、彼女が恋しくてならない寅次郎は、寂しくなり柴又に帰ることにした。

三日後、栄養失調寸前でフラフラの寅次郎がとらやに倒れるように入ってきた。おばちゃんたちの手厚い看護で元気になった寅次郎は、沖縄での出来事をさくらたちに語る。それから数日後、リリーがひょっこりとらやにやって来た。置いてけぼりにした寅次郎が心配だったのだ。そんなリリーに寅次郎は「世帯を持つか」と言う。しかし、リリーは寅次郎の優しい言葉が素直に受けとれない。

二人の関係は、いつでもどちらかが意地を張っている。そして「もし旅先きで病気になったり、つらい目にあったら、寅さんまた来てね」の言葉を残してリリーは旅立った。それから間もなくして、寅次郎も、いつものように、旅の仕度をはじめるのだった。

引用:映画.com
  • 監督:山田洋次
  • 脚本:山田洋次、朝間義隆
  • キャスト:渥美清、倍賞千恵子、江藤潤、前田吟、下條正巳、笠智衆、浅丘ルリ子

1980年「太陽の子 てだのふあ」

あらすじ

小学校六年生のふうちゃんの両親は沖縄出身で“てだのふあ沖縄亭”という食堂を開いている。店には片腕のないロクさんや鋳物工のギッチョンチョンやその友達のギンちゃん、桐道さん、ゴロちゃんといった沖縄出身者が集まり、ふうちゃんは皆の人気者だ。ふうちゃんの父親は、時々、ノイローゼで発作を起す。長いこと故郷の波照間に帰ってないからだ。

食堂では、沖縄出身のグレかかった少年、キヨシを連れてきたギッチョンチョンとギンちゃんの間で少年が原因で喧嘩が起った。ある夜、キヨシが沖縄亭にこっそりやってきた。ギッチョンチョンから盗んだ金を返しに来たのだ。帰ろうとするキヨシを追ったふうちゃんは足をケガしてしまう。そして、病院のベッドでふうちゃんは、お父さんが発作を起したのを知った。

でも、キヨシがお店を手伝うことになってふうちゃんは一安心。そんなキヨシも暗い過去を背負っていた。幼いとき母に捨てられ、ギリギリの生活をしていたのだ。沖縄亭に集まる心優しい人たちみんな、気の遠くなるようなつらい悲しいめに会ってることを、ふうちゃんは気づきはじめた。そして、それは、みんな戦争と沖縄が原因している。

「沖縄のことを勉強しよう!」ギッチョンチョンを先生に、ふうちゃんの猛勉強が始まった。ある日曜日、ふうちゃん、お母さん、ゴロちゃん、キヨシで姫路の先の室崎へ行くことになった。お父さんを誘うと、急に不気嫌な顔をする。お客さんの一人は、お父さんを室崎で見かけたことがあると云う。室崎でゴロちゃんが叫んだ「南部の海岸線に似ている!」沖縄戦にさい悩まされるお父さんは、ここへ来て何を考えるのだろうか。

戦争の暗い影をいやすのは、故郷の青い海だと考えたお母さんは、波照間にいるお父さんのいとこに手紙を出し、親娘三人で行くことになった。お店はキヨシがやってくれるのだ。出発前夜みんなでパーティを開いていると、お父さんがいなくなった。みんなで八方手をつくすが、お父さんはどこにもいない。ふうちゃんはキヨシと室崎へ行った。海岸を走る二人。神戸に電話をしたキヨシが涙をためてふうちゃんのところに来た。

全てを悟ってふうちゃんの目に涙が溢れでてきた。石垣島から波照間へ向う船に、ふうちゃん、お母さん、そしてお骨になったお父さんが乗っている。波照間の海はお父さんが話していたよりもずっと青い。今までの楽しいこと、悲しいことが胸にこみあげてきて涙が溢れてしようがない。波照間の、海に向う一本道をふうちゃんはお父さんと叫びながら走り続けた。

引用:映画.com
  • 監督・脚本:浦山桐郎
  • 原作:灰谷健次郎
  • キャスト:原田晴美、大空真弓、河原崎長一郎、当山全拡、浜村純、殿山泰司、伊藤敏孝など

1982年「対馬丸 ―さようなら沖繩―」

実話を忠実にアニメ化したもの

あらすじ

昭和19年8月21日、沖縄の本土疎開学童八百余人を乗せた対馬丸が、曇天、時々スコール、さらには台風の接近という中、出航。そして翌22日、船は米軍潜水艦に発見され、魚雷攻撃の末、沈没。学童の生存者はわずか五十九人。その事実は軍部により闇から闇へ葬られ、二ヶ月後、米軍の沖縄攻略作戦が本格化していった--。

引用:映画.com
  • 監督:小林治
  • 脚本:大久保昌一良、千野コウ司
  • 原作:大城立裕

1982年「ひめゆりの塔」

あらすじ

昭和20年3月24日、沖縄師範女子部と県立第一高女の生徒二百名は軍の命令により、特志看護婦として南風原陸軍病院に配属されることになった。従軍服に着がえた生徒たちは慣れぬ手つきで、丘の中腹に設けられた病院の壕を掘った。米軍がすでに上陸し、やがて病院にも危険が迫ることを知った学校は生徒たちに卒業式を今のうちにさせてやりたいと思い、三角兵舎で卒業式が行われた。

ローソクの光が少女たちの制服姿を浮かびあがらせ、上原文とチヨの姉妹、安富良子、花城露子、安里恒子、嘉浦春子たちが、“仰げば尊し”を歌っていた。時を選ばぬ砲火は式を中断させ、続々と運びこまれる傷病兵に壕内は薬品の匂いと兵士のうめき声でむせかえるばかりだった。薬品を守ろうとした生徒は至近弾を受け、安富は機銃弾を浴び次々と犠牲者が出た。

同じ頃、病院長佐々木中佐は南部へ退避する決断を下した。生徒たちは持てるだけの医薬品と、傷ついた友を背負い、夜を徹して歩いた。極限状態の生徒たちを宮城先生は元気づけ、玉井先生の先導は全員を奮い立たせた。たどりついた糸洲集落で少女たちは遊んだ。そしてゆっくり眠った。しかしそれもまた束の間、米軍の鑑砲は彼女たちを、さらに南へと追いつめ、あとは切りたった崖と海があるばかりの摩文仁の洞窟が終着点となった。そして6月18日夜。病院の解散命令が出されるが、ひめゆりのような少女たちと教師たちには無残な死が持っているだけだった。

引用:映画.com
  • 監督:今井正
  • 協力監督:神山征二郎
  • 脚本:水木洋子
  • キャスト:栗原小巻、古手川祐子、大場久美子、斉藤とも子、蜷川有紀など

1983年「オキナワの少年」

あらすじ

比嘉常雄は沖縄から集団就職で上京し、小さな製本会社に勤めたが一年も続かず、今は子供の頃からの親友で大学へ通う石垣悟の下宿に居候の身だ。しかし、日雇いで稼ぎながらシナリオ学校に通う生活は満足のできるものではない。常雄の実家は米軍キャンプの周辺で売春バーをやっており、戦争で片腕を失った父に代わって、母が一人で店を仕切っていた。

毎夜、酒を浴び娼婦を抱く米兵の喧騒は小学生の常雄には耐えられない。そんな彼の楽しみは映画だった。ある日、住み込みで働くことになった洋子と真理子の姉妹が宮古島からやって来た。真理子は常雄より年上だが二人は仲のよい兄弟のようになっていった。常雄が6年生の時、米軍のジェット機が小学校に突っ込んで、教室は燃え上がり悟は耳をやられた。

また、中学生の頃、常雄を見守ってくれていた祖母のモウシが米軍のジープに轢き殺された。洋子が米兵のハニーとなりアメリカへ旅立ち、残された真理子は自ら娼婦となった。沖縄での思い出は常雄にとって辛く暗いものばかりだが、東京で生活していると幾度となく思い出される。映画の職を求める常雄は、合理化、再編成の映画界で仕事を見つけるのは不可能だという現実の厳しさを知った。

ある日、悟は就職内定の会社から耳が不自由なこと、学生運動に関わっていたことなどの理由で内定取消しの通知を受ける。さらに、沖縄出身ということでパスポートの必要な外国人という対遇をうけた。常雄は映画の夢を棄てかけ、残飯あさりの毎日を送っていた。そんな時、本土復帰間際の沖縄で娼婦を続けられなくなった真理子が、姉のいるアメリカへ行く前に常雄に会いに来た。

常雄は真理子がいとおしく、初めて彼女を抱いた。悟の下宿に戻った常雄は、悟がバイクで国会議事堂に突っ込んで死んだことを知らされる。そして、悟の子を身篭っている絹子と一緒に、常雄は沖縄へ帰る船から悟の骨を海へ沈めていった。沖縄の言い伝えで、親より先に死んだ者は先祖の墓に入ることはできないのだ。常雄の胸はもう一度東京へ戻って夢を果たしてやろうという思いで熱かった。

引用:映画.com
  • 監督:新城卓
  • 脚本:新城卓、中田信一郎、高際和雄
  • 原作:東峰夫
  • キャスト:藤川一歩、内藤剛志、小野みゆき、岡田奈々、緒形拳など

1984年「海燕ジョーの奇跡」

あらすじ

フィリピンとのハーフジョーが所属する島袋一家は、琉球連合から破門され脱退し、警察署長立会いのもとに解散声明を出した。ある夜、酔ったあげくの喧嘩がもとで、ジョーの弟分・与那城寛敏が琉球連合那覇派の連中にリンチされ射殺された。復讐としてジョーは、琉球連合理事長金城盛光を射殺した。警察の前に車を乗りすてて、安ホテルに身を隠したジョーは、恋人の陽子に助けられ逃亡した。

陽子は、ジョーの親分島袋長幸の情婦ミッチーが経営するスナックのホステスをしていた。こっそりと実家に金を渡しに帰ったジョーは、母ウタから、フィリピンにいる実の父親が十年前に送ってきたエア・メールを渡される。逃亡を続けるジョーは、バスの中でかつて刑務所で知り合った上勢頭と再会。ジョーは上勢頭から何人もの海外逃亡を世話したと聞き、フィリピンに脱出することを夢みるが先立つ金がなかった。

ミッチーから、島袋組の幹部だった亀千代が琉球連合に寝返ったと聞かされたジョーは、亀千代が経営する金融事務所を襲い、金をまきあげた。フィリピンに渡ったジョーは、マニラホテルへ暗黒街に顔の広い与那嶺を訪ねる。ジョーは、父の名前ロペスを名のって与那嶺の仕事を手伝った。ある日、陽子がマニラにやって来た。彼女はジョーの子を身篭っているという。

ジョーは父の旧友である食堂の女将ヤス子に出会い、彼女から、ロペスが貧民街のトンド地区で床屋を開き、落ちぶれて暮らしていることを知らされる。ジョーはトンドに出かけ、年老いた父ロペスに髪を刈ってもらうが、息子であることを言い出せずに別れる。その頃から、フリーライターの沢井という男が、ジョーの身辺に出没しはじめた。

ジョーのことを記事にし、特ダネにしようと目論んでいる。長幸がマニラにやってきた。長幸を出迎え、車に乗せたジョーたちは、後ろの車から、突如、襲撃された。それは長幸を尾行してきた琉球連合の殺し屋たちだった。殺し屋を殺り、陽子と長幸を埋葬に車を走らせたジョーは、途中、フィリピン兵に射たれ、車ごと宙を飛んだ。

引用:映画.com
  • 監督:藤田敏八
  • 脚本:神波史男、内田栄一、藤田敏八
  • キャスト:時任三郎、藤谷美和子、清水健太郎、正司歌江、オマー・カマー、辻伊万里、原泉、田中邦衛、加藤嘉、内藤武敏、伊藤敏八、鈴木瑞穂、五月みどり、原田芳雄、三船敏郎

1984年「メイン・テーマ」

あらすじ

幼稚園の教員だった小笠原しぶき(薬師丸ひろ子)はひょんなことで退職を余儀なくされ失業する。そんな中、房総の海岸で見習いマジシャン(野村宏伸)と偶然出会い、彼と4WDでの旅に出る。しぶきの目的地は大阪。かつて幼稚園で面倒を見ていた子供が、親の転勤で転園していったのだが、その子供の父親(財津和夫)に心惹かれていたからだった。

その後舞台は、浜松、大阪、そして沖縄へと移っていく。

引用:Wikipedia
  • 監督・脚本:森田芳光
  • キャスト:薬師丸ひろ子、野村宏伸、財津和夫、桃井かおり、太田裕美、ひさうちみちお、渡辺真知子、戸川純、小倉一郎、浜村純、弓恵子、加藤善博、中沢亮、細川隆一郎、小松政夫、野中幸市、りんけんバンド

1985年「パラダイスビュー」

あらすじ

30歳のレイシューは、かつては人気ミュージシャンであったが、今は軍作業もクビになり、祖母の家で毎日ブラブラしている。妹のビンダレーは民謡歌手から本格的シンガーを目指していた。村の手伝い娘チルーはレイシューに思いを寄せている。

村には東京からイトーという植物学者が来ており、彼は混血少女ナビーに結婚を申し込んでおり、昔ながらの花嫁の貞操確認の儀式<ヤーグマイ>を行ないたいと願い、ナビーの肉親たちは彼のひたむきさに好感を抱く。ところが、ナビーが妊娠していることが分った。相手はレイシューで、フリーセックスのような青年たちの儀式“毛あそび”のときに関係したという。

そんな矢先、レイシューの祖母が過って米軍に射殺されてしまい、その夜、弔問客と喧嘩したレイシューは逮捕されてしまう。しかし、護送の途中、彼はバスから逃げだし、チルーと出会った。その夜、チルーはレイシューがマブイ<魂>を落とした夢を見た。マブイを失うと、物の怪につかれたり“神かくし”に会う。

レイシューは密かに“淫豚草”を栽培する洞窟に隠れた。それはハブにかがせると、たちませ精力を失ってしまう悪魔の草なのだ。結婚式にナビーはやって来なかった。イトーは雨の中を植物採集に出かけると、放心したレイシューが土を食べている。

神かくしに会った者は、土を食べて呪力を解かなければならない。しかし、そのレイシューは“淫豚草”を食べて狂暴になった虹豚に腹を食われてしまう。太陽がギラギラ照りつける下で、内臓を腹から出したレイシューが苦しそうに歩いているのだった……。

引用:映画.com
  • 監督・脚本:高嶺剛
  • キャスト:小林薫、戸川純、細野晴臣、小池玉緒、コンディション・グリーン・エディ、コンディション・グリーン・カッチャン(川満勝弘)、リリィ、谷山洋子、平良トミ、大宜見静子、平良進、北村三郎

1985年「友よ、静かに瞑れ」

あらすじ

沖縄の小さな港町・多満里。一人の男がホテル“フリーイン”に車を止めた。40歳前後の一見うらぶれた感じのする男・新藤。彼は旧友・坂口がこの町の再開発を企てている下山建設の社長に刃物で襲いかかって逮捕された、という新聞記事を読んで、はるばるやって来たのだった。フリーインはその坂口が経営するホテルで、彼は下山建設の大規模な買収に応じず、執拗ないやがらせや脅迫にも屈しなかった。

その坂口を逮捕したのは下山建設と癒着している徳田刑事だ。新藤は坂口の一人息子・竜太と連れだって、坂口にレモンを差し入れた。フリーインは、フロント係・小宮が坂口の留守をあずかり、それに町のクラブ“KENDO”を経営する坂口の愛人・志摩とそこで働く時枝、静子、留美、冴子が住みついていた。新藤は事件の真相を探るべく単独で動きだした。まず下山建設の開発部長・高畠にジャブを入れる。

しかし、ボクサーくずれの高畠は動じる様子もない。次に徳田刑事。小心な徳田は下山建設との癒着を指摘されると、動揺しながらも権力をカサに着て逆に新藤や志摩たちを脅す。事件の真相が分かった。下山の部下たちに拉致された竜太を救出しようと坂口が単身、乗り込んだのだった。竜太が事情を警察に言いさえすれば、坂口は釈放されるのだが、竜太は報復が恐くて言い出せないのだ。

夜。寝ていた新藤は突然、下山建設のチンピラ・石井に拳銃をつきつけられ、外に連れ出された。その危機を救ったのは意外にも高畠だ。彼は男として、坂口や新藤の心情が理解できるが、立場上、二人と対立しなければならないことに、忸怩たる思いを抱いていた。新藤が必死になって坂口を釈放させようとするのには理由があった。船医の新藤は坂口の命が肺ガンであと数ヵ月だと知っていたのだ。

坂口が動けるうちに、今一番したいことをやらせたい--。新藤は徳田と下山建設との癒着の証拠を徳田につきつけて坂口を釈放しようとする。深夜、新藤は下山建設の事務所に行く。高畠が新藤を待ち構えていた。凄絶な死闘の末、新藤は証拠書類を手にした。

坂口が釈放された。新藤、竜太が坂口を迎え、その様子を下山をはじめ下山建設の社員たちが見守る。坂口は無言で下山に接近し、突然、ポケットに手を入れた。恐怖におののいた下山は、いきなり拳銃を発射した。崩れ落ちる坂口の手からレモンがころがり落ちた。新藤は目をそむけようとする竜太に、父親の死に様の一部始終を見せつけた。

引用:映画.com
  • 監督:崔洋一
  • 脚本:丸山昇一
  • 原作:北方謙三
  • キャスト:藤竜也、倍賞美津子、原田芳雄、室田日出男、高柳良一など

1986年「ベスト・キッド2」

あらすじ

前作のラストで空手選手権で優勝したダニエルは、師ミヤギの父の危篤の知らせを受け、ミヤギとともに沖縄へと発つ。しかし、到着早々ミヤギのライバルであり沖縄を牛耳るサトウと出会う。実はミヤギとサトウの間には長きにわたる因縁があり、それを晴らそうとサトウは決闘を申し込んできたのだ。

しかしミヤギは決闘を断り続ける。一方のダニエルはクミコという地元の女性と出会い、互いに惹かれあうがチョウゼンらサトウの弟子たちに邪魔され続け、なかなか思いを打ち明けられずにいた。そんな中、サトウがミヤギに決闘をさせるため、村の畑を根こそぎ枯らすという強硬手段に出る。

村の人々が困るのを放っておけないミヤギは決闘をすることに決めるが、ある夜の竜巻をきっかけに、二人は仲を取り戻す。そして、村の盆踊りを城跡で行うことを許可する。盆踊りが始まり、クミコのソロの踊りになるところで城跡にチョウゼンが乱入し、ダニエルとの一騎打ちを申し込む。

クミコを人質に取られたダニエルはこの決闘を受ける。互角の戦いから徐々に押されつつあるダニエルだったが、村人がでんでん太鼓を叩き始め、ダニエルにカウンターの思いが浮かぶ。チョウゼンが攻撃してきたところをダニエルがでんでん太鼓のリズムでカウンターを当てて、チョウゼンを倒すところで物語はエンディング。

引用:Wikipedia
  • 監督:ジョン・G・アビルドセン
  • 脚本:ロバート・マーク・ケイメン
  • キャスト:ラルフ・マッチオ、ノリユキ・パット・モリタ、ダニー・カメコナ、タムリン・トミタ、ユージ・オクモト、ノブ・マッカーシーなど

1986年「南へ走れ、海の道を!」

あらすじ

本土へ憧れる若者たちと逆行するように哲と礼子は沖縄に流れてきた。那覇。哲はボクシング・ミドル級新人王に輝き、二人はささやかな幸福に浸っていた。地元の若者、輝、敏、安たちは哲を兄のように慕っていた。そんなある日。輝たちが酔った勢いで、やくざの琉球連合会ともめごとを起こし、事務所に連れ込まれてしまった。知らせを聞いた哲は、事務所に駆けつけるが、逆になぶり殺しにされた--。

米軍嘉手納基地。富島亮が南から帰って来た。彼は友人のマックスから弟・哲の死亡記事を見せられた。小さい時からついてない奴。だが墓だけは作ってやりたい--。マックスはそんな亮に、隠していたブローニングを渡した。亮は行動を開始した。まず、今はバーで働いている礼子に会った。礼子のせまいアパートの部屋に、哲の骨壷がひっそりと置いてあった。

次に亮は、あの事件の生き残りで、今は琉球連合会のチンピラにおさまっている輝をたたきのめし、事件の真相を聞き出した。国道を走るリンカーンをナナハンの男が銃撃した。男は亮。リンカーンに乗っているのは琉球連合会の会長・桐生とその部下だ。しかし、桐生は防弾チョッキを着用しているため死を免れた。琉球連合が礼子をマークしだした。

亮は礼子を沖縄から離れさせようとするが、彼女は拒んだ。礼子は亮を男として意識しはじめたのだ。そして亮も、また……。突然、琉球連合の組員たちが襲撃してきた。応戦する二人。礼子も血に染まりながら初めて人を殺した。一方、琉球連合は抗争中の広島・九竜会と手打ちのため権藤を呼び寄せ和解を計ると同時に、組と通じている刑事久米の情報などから、桐生を狙ったのは哲の兄・亮であることをつかんだ。

亮と礼子がひそんでいたマックスの家が襲撃された。マックスが犠牲となって、からくも二人は脱出した。「死んでもいいと思っていた……でも、今は、生きていたいな……」礼子が亮の胸に。とまどいながら礼子の肩を抱く亮。亮は最後の決戦を決意した。彼女をフィリピン行きの船に乗せるため旧知のエリックにあずけ、琉球連合の事務所に殴り込んだ。組員たちをけちらし、亮のブローニングが火を吹く。

桐生に銃口を受け、引き金にかけた指に力が入る。と、その時、桐生の傍に落ちていた桐生と二人の子供の写真が目についた。ためらう亮。子供の写真を見てしまった亮は桐生を撃つことができなかった。事務所から逃走した亮は礼子と待ち合わせの棧橋に駆けつけた。だが、追ってきた琉球連合の中垣のライフルが亮の胸を射ち抜いた--。琉球連合の事務所が警察に踏み込まれ、組員とともに桐生も逮捕された。連行されていく桐生の前に、血まみれになった礼子が立った。礼子は愛する二人の男の怨念を込めて、引き金を引いた。

引用:映画.com
  • 監督・脚本:和泉聖治
  • 原作:佐木隆三
  • キャスト:岩城滉一、安田成美、峰岸徹、スティーブ・ビラ、畑正憲、柳葉敏郎など

1988年「白旗の少女 琉子」

太平洋戦争末期の沖縄で力強く生きる少女の姿を描くアニメ

あらすじ

太平洋戦争末期の1945年4月、沖縄本島に米軍が上陸してきて、戦火は激しくなった。幼い琉子は母と妹の千代と共に安全な南部へ避難することになった。しかし、その途中千代が砲弾に当り死んでしまう。また日本兵の中には食物を独占しようと避難民を虐待する者も出てきた。

敵は米軍だけではなくなった。やがて母も殺されてしまう。心優しい少女の琉子も人が変わったように生きるためのしたたかさを身につけていった。そんな時、琉子は優しい少年通信員の幸多と出会うが、彼は日本兵の虐待を信じようとしなかった。洞窟の中に日本兵と共に追い込まれた琉子と幸多。

米軍は降伏を呼びかけるが、日本軍は玉砕を決意し、島民には自決を要求。しかし、先祖代々命を大切にしてきた島民は反発。幸多は白旗を持って出ていくが、日本兵の銃が火を吹いた。幸多の遺志を継ぎ、琉子が白旗を掲げて出ていくと、その後を島民達がついていった。

引用:映画.com
  • 監督・脚本:出崎哲
  • キャスト(声優):渕崎ゆり子、西尾拓美、宗形智子、草薙幸二郎など

1988年「はれ日和 ぼくらのクソ記念日」

*あらすじ調べきれませんでした

  • 監督:當間早志
  • 脚本:喜屋武力
  • キャスト:喜屋武力、仲宗根ひさね、大城智、佐渡山安博

1988年「マリリンに逢いたい」

あらすじ

中里大輔は故郷沖縄で民宿を開くため、東京で拾った小犬のシロと共に帰ってきた。シロは座間島の民宿「たましろ」の娘・佐和子の飼うマリリンという雌の小犬が気に入った様子。大輔もそこで東京から来ていたOLの久保田皆美に初めて会った。大輔は座間味島から3キロ離れた阿嘉島で民宿の建設を始めた。

やがてやくざな兄・達郎も帰郷して手伝うことになった。シロは3キロの海を渡って頻繁にマリリンに会いに行く。大輔の民宿「ココ・クーラー」の最初の客は皆美だった。彼女は近々カメラマンをやめ、結婚することになっていた。達郎はシロをTVに売り込もうとして那覇に連れていくが失敗、そこでシロは野犬に襲われて怪我をするが、それでもマリリンに会いに行くことをやめようとしなかった。

達郎の寝煙草でココ・クーラーが火事になった。大輔は皆美に愛を告白するが、彼女は結婚の準備に東京へ帰るという。そんなときマリリンが病気で死んだ。シロはマリリンに会うため、傷を負った足を引きずりながら海を渡っていった。このまま皆美と別れていいのか悩んでいた大輔は、後を追いかけ空港で2人は再会した。

引用:映画.com
  • 監督:すずきじゅんいち
  • 脚本:野沢尚
  • キャスト:安田成美、加藤昌也、三浦友和、春川ますみ、久我蛍子、入江若葉、河原崎長一郎、原吉実、笑福亭鶴瓶、石野真子、石野陽子、相良春子、嶋大輔、平良トミ、鈴木清順

1989年「Aサインデイズ」

あらすじ

1968年、沖縄は米占領下にあり、街はベトナムへ向う若い兵士達で溢れていた。定時制高校に通う16歳でハーフのエリはコザ市のレストランで働いていたが、客は米軍の下士官や将校ばかり。ある日店にAサインバーの人気ロックバンド“バスターズ”の連中がやって来て、メニューをすべて食べ荒らしていった。

Aサインバーとは米軍から風俗営業の許可をもらったバーのことで、その一つNEW STARではサチオ、竜ちゃん、ミッキー、きよしらバスターズのメンバーが喧騒の中でロックを歌いまくっていた。いつしかエリはエネルギッシュに生きるサチオに惹かれ、一年後には二人は結婚して、男の子が生まれていた。

エリの母は死んだ父の国に行こうというが、エリは沖縄に残った。しかし、サチオは家に金も入れず、女と遊んでばかり。生活が苦しくエリはキャベツを盗み、サチオと大喧嘩になった。包丁を持ち出して子供と一緒に死ぬというエリをたしなめたサチオは、彼女をバスターズにヴォーカルとして入れることにした。

エリは血を吐き、のどをつぶしながらも歌のレッスンをした。次第に人気も出てきたが、新メンバーの加入などでサチオだけが取り残されて行った。バスターズの心はバラバラになり、サチオはNEW STARを引き継いでライブハウス“BASTARS”のオーナーとなった。

メジャーをめざすかどうかといった音楽性の違いからバンドは解散、サチオは肉体労働に従事していたが、ある日交通事故で入院してしまう。そんな時、ミッキーはもう一度バンドをやろうと決心、すでにエリのOKを得ていた。サチオも承諾するが、自分の動かない手を見ながら、今度はプロデューサーとして生きる決心をしたのだった。その年、ベトナム戦争は終結した。

引用:映画.com
  • 監督:崔洋一
  • 脚本:斎藤博
  • キャスト:中川安奈、石橋凌、広田玲央名、SHY、浦田賢一、清水昭博、川平慈英、余喜美子、亀渕友香、大地康雄、中尾ミエ、岡田祉明、山下秀史、伊藤淳史、マットーヤ・毛平、奈良敏博

1989年「ウンタマギルー」

あらすじ

1969年、米軍統治下の沖縄。島民は多数の日本復帰派と少数の現状維持派、沖縄独立派に分かれていた。いずれにも属さないギルーは西原製糖所で働きながら、西原親方の養女で美人のマレーに思いを寄せていた。ある晩ギルーはマレーを毛遊びに誘い出し、運玉森で情交にふけるが、他人の夢を見破るウトゥーバーサンに知られてしまった。

マレーが豚の化身であることを知ったギルーは親方の怒りを買い、槍で命を狙われることになった。製糖所の放火魔の濡れ衣を着たギルーは娼婦で動物占い師の妹・チルーの手引きで、豚の種付け屋のアンダクェーと運玉森へ逃げ込んだ。ギルーは妖精キジムナーの手で眉間に聖なる石を埋め込む心霊手術を受けて超能力をもらい、義賊となってウンタマギルーと名乗った。

ウンタマギルーは金縛りの術や液体浮遊の術で米軍倉庫や悪徳日本動物商会を襲い、沖縄独立派の喝采を浴びた。散髪屋のテルリンはウンタマギルーの活躍を芝居にしようと考えた。ウンマタギルーは親方に度々槍を投げられたが、うまくかわしていた。

ウンタマギルーは沖縄のヒーローとなり芝居にも出演するが、上演中客席にいた親方の槍が命中した。月日は流れ、安里製糖所ではギルーと瓜二つのサンラーが働いており、マレーの姿もあった。そんなある日、安里親方は作業員たちに沖縄の日本復帰を告げると、マレーを道連れにダイナマイトで無理心中したのだった。

引用:映画.com
  • 監督・脚本:高嶺剛
  • キャスト:小林薫、戸川純、青山知可子、平良進、間好子、照屋林助、ジョン・セイルズ、、宮里榮弘、コンディション・グリーン・エディ、北村三郎、平良トミ、大宜見小太郎、赤嶺直美、グレート宇野

1989年「かんからさんしん」

解説

沖縄にもおしよせてきた戦争。13歳の少年マサは、戦地へ向かう父親から家宝の三線を預かり、必死に母と妹を守ろうとする。ついに津堅島へ米軍が上陸。洞窟にたてこもる3万もの日本兵とマサたち十数万の民間人。次第に食料も底を尽く中、日本兵に「全員玉砕」の命令が下る…。戦争を知らない世代が増える中、沖縄県民の「二度とあの悲劇をくり返してはならない」という切なる願いを込められた作品。

引用:大阪映画センター
  • 監督:小林治
  • 脚本:嶋津与志
  • キャスト:亀島良泉、平良トミなど

コメント

  1. […] ◆1980年代の沖縄映画はこちら沖縄に行きたくなる1980年代映画17選! […]

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